高尿酸血症・痛風
高尿酸血症とは、血液中の尿酸値が基準値を超えて高くなっている状態を指します。尿酸値が高い状態が続くと、結晶化した尿酸が足の親指の付け根などの関節にたまり、突然の激痛や腫れを引き起こす痛風を発症することがあります。さらに、高尿酸血症を放置すると痛風発作だけでなく、腎臓の機能障害や尿路結石、動脈硬化などの病気につながる危険性もあります。当院では患者さん一人ひとりの健康状態に寄り添い、丁寧な検査と適切な生活習慣改善、お薬によるコントロールをサポートしています。
高尿酸血症と痛風はどのような病気ですか?
高尿酸血症は血液中の尿酸濃度が高くなる病気であり、痛風はその結晶が関節に炎症を起こす病気です。尿酸は体内で細胞が活動する際に出る老廃物ですが、作られる量が多すぎたり、体外への排出がうまくいかなかったりすると血液中に増えていきます。
尿酸値が高い状態が長く続くと関節内で結晶化し、ある日突然、強い痛みを伴う痛風発作を引き起こします。初期の段階では自覚症状がほとんどないため、健康診断などで尿酸値の高さを指摘された段階で適切な対策を始めることが大切です。
高尿酸血症・痛風の主な症状
高尿酸血症そのものは無症状で進行しますが、進行すると激しい痛風発作や全身の合併症が現れます。症状の特徴を知り、当てはまるサインがないか確認しましょう。
激しい痛みを伴う痛風発作
痛風の代表的な症状は、足の親指の付け根などに起こる耐えがたい激痛と赤く腫れ上がる炎症です。風が吹くだけでも痛いと言われるほど急激に発症し、多くは夜間から早朝にかけて現れます。
痛みは数日から1週間ほどで一時的に落ち着くことが多いですが、尿酸値が高い状態のままであれば発作を繰り返す傾向があります。放置すると関節の変形を招く場合もあるため、早めの対処が必要です。
自覚症状のない高尿酸血症と全身への影響
尿酸値が高いだけの段階では自覚症状がありませんが、体の中では結晶化が進んでいます。関節だけでなく腎臓にも尿酸の結晶が沈着すると、腎機能の低下や尿路結石を引き起こす原因になります。
また、高尿酸血症は高血圧や「糖尿病」のページ、脂質異常症などの生活習慣病を合併しやすいことも知られています。全身の血管に負担がかかり、将来的な血管疾患のリスクを高める要因となります。
尿酸値が高くなる原因となりやすい人
高尿酸血症の原因には、食生活、飲酒、体質、運動習慣など日頃の生活スタイルが深く関わっています。以下のような生活習慣や特徴に心当たりがある方は注意が必要です。
- お酒(特にビール類)を日常的に多く飲む習慣がある
- レバーや魚卵などプリン体を多く含む食品を好んで食べる
- 水分をあまり摂らない傾向がある
- 過度な運動や激しい無酸素運動を頻繁に行っている
- ストレスを感じることが多く、不規則な生活が続いている
- 肥満傾向がある、または健康診断で数値を指摘された
肥満傾向にある方は尿酸が体内で作られやすく、排泄されにくくなる傾向があります。体重管理や生活習慣の見直しについては「肥満症」のページもご参照ください。
高尿酸血症・痛風の検査と診断の流れ
当院では、問診と血液検査を中心に丁寧な検査を行って状態を把握します。血液検査では血清尿酸値を測定し、基準値を超えているかどうかを確認します。
尿酸値の確認と同時に、腎機能や肝機能、血糖値、コレステロール値なども幅広く測定し、全身の健康状態や合併症の有無を多角的に調べます。当院で対応している詳しい検査体制については「各種検査」のページをご覧ください。
高尿酸血症・痛風の治療法
治療は痛風発作を鎮める対症療法と、尿酸値を安定させる根本的な治療の2段階に分かれます。痛みが治まった後も継続的なコントロールを行うことが大切です。
発作が起きているときの治療
痛風発作が起きている最中は、まず関節の炎症と痛みを抑える消炎鎮痛薬などを使用します。この時期に急激に尿酸値を変動させると痛みが悪化することがあるため、まずは発作を落ち着かせることを優先します。
尿酸値を下げる薬物治療
発作が落ち着いた後、または痛風発作を繰り返している場合や合併症がある場合には、尿酸降下薬を用いた薬物治療を開始します。お薬には尿酸の生成を抑えるタイプと、尿酸の排泄を促すタイプがあり、患者さんの状態に合わせて選択します。
数値を急激に下げすぎないよう、少量から開始して定期的な血液検査を行いながら徐々にコントロールしていきます。自己判断でお薬を中断しないことが再発予防につながります。
日常生活の改善と食事療法
お薬の服用と並行して、日頃の食事や飲酒習慣の改善を行うことが重要です。プリン体の多い食品やお酒の摂取を控え、十分な水分補給を心がけて尿量を増やすようにしましょう。
また、適度な有酸素運動とバランスの良い食生活によって適正体重を維持することが、尿酸値の安定に大きく役立ちます。
高尿酸血症・痛風についてのよくある質問
Q1. 痛みが引いたら通院やお薬をやめてもいいですか?
A1. 痛みが消えても高尿酸血症自体が改善したわけではないため、自己判断で治療をやめないでください。治療を中断すると再び結晶がたまり、発作を繰り返す原因になります。
Q2. ビール以外のアルコールなら飲んでも大丈夫ですか?
A2. アルコールそのものに尿酸値を上昇させる作用があるため、焼酎やウイスキーなどであっても過度な飲酒は控える必要があります。適量を守ることが推奨されます。
Q3. 健康診断で尿酸値が高いと言われましたが症状がありません。受診すべきですか?
A3. 症状がなくても体の中で結晶化が進んでいる可能性があるため、早めの受診をおすすめします。北浦和駅東口より徒歩2分の当院で、お気軽にご相談いただけます。
当院の高尿酸血症・痛風診療について
当院は三代にわたり地域の健康を支えてきた内科クリニックとして、高尿酸血症をはじめとする生活習慣病の継続的な管理に力を入れています。血管への負担を軽減し、将来の健康を守るための診療を行っています。
日本医師会産業医の資格を持つ医師が、お仕事や日々の生活スタイルに合わせた無理のない治療計画をご提案します。通院が難しい時期には「オンライン診療」のページも活用いただけます。初めて受診される方は「初診の方へ」のページをご確認の上、いつでもご相談ください。
