血圧が高い
健康診断やご自宅での測定で「血圧が高い」と指摘されても、自覚症状がないためにそのまま過ごしてしまう方は少なくありません。しかし、血圧が高い状態が続くと血管に負担がかかり続け、心臓や脳などの重大な病気につながる可能性があります。当院では、循環器内科の診療体制を整え、血液検査や心電図、心臓超音波(エコー)検査などを用いて、お一人おひとりの血管や心臓の状態に応じた丁寧な診療を行っています。
血圧が高い状態とは?自覚症状がなくても注意が必要な理由
血圧が高い状態とは、血管の壁に通常以上の強い圧力がかかり続けている状態を指します。多くの場合、血圧が高くても目立った自覚症状が現れないため、気づかないうちに血管への負担が蓄積してしまいます。
症状がないからと放置してしまうと、血管が硬くもろくなる変化が進み、ある日突然、心臓や脳の血管にトラブルを引き起こすリスクが高まります。健康診断や日々の測定で高めの数値を指摘された段階で、早めに医療機関へご相談いただくことが大切です。
詳しい病気の概要については「高血圧症」のページもあわせてご覧ください。
血圧が高くなる主な原因
血圧が上がる背景には、日常の生活習慣や加齢、体質など多様な要因が関係しています。主な原因として、以下の要素が挙げられます。
- 食塩の過剰摂取・・塩分を多く摂ると体内の水分量が増え、血液量が増加して血管にかかる圧力が高くなります。
- 運動不足や肥満・・運動量が少ないことや体重の増加は、血管に余分な負荷をかける要因となります。
- 過度なストレスや睡眠不足・・自律神経の乱れを引き起こし、血管が収縮して血圧が上昇しやすくなります。
- 過度の飲酒や喫煙習慣・・血管を収縮させたり、血管のしなやかさを損なわせたりする原因になります。
- 加齢や遺伝的要因・・年齢を重ねるにつれて血管の弾力が低下することや、ご家族の体質も影響します。
ご自身の生活スタイルを振り返り、どの要素が血圧に影響を与えているかを把握することが改善への第一歩となります。
血圧が高い状態が続くと引き起こされる病気
血圧が高い状態を治療せずに放置していると、全身の血管に負担がかかり、さまざまな合併症を引き起こすリスクが高まります。
動脈硬化の進行
高い圧力がかかり続けることで血管の内側が傷つき、血管壁が厚く硬くなる現象が進みます。血管の柔軟性が失われると血流が悪くなり、全身の臓器へ酸素や栄養が届きにくくなります。
動脈硬化の仕組みや予防については「動脈硬化症」のページで詳しく解説しています。
心臓への影響(狭心症・心筋梗塞・心不全)
心臓は高い圧力に逆らって血液を送り出す必要があるため、心臓の筋肉に過度な負担がかかります。その結果、心臓の機能が低下したり、心臓に血液を送る冠動脈が狭くなったり詰まったりすることがあります。
心臓の病気に関する詳細は「狭心症・心筋梗塞」のページや「心不全」のページを参照してください。
脳血管の障害
脳の細い血管に強い圧力が加わり続けると、血管が詰まる脳梗塞や、血管が破れる脳出血などを招く危険性が高まります。
腎機能の低下
腎臓には細い血管が密集しており、血液をろ過して老廃物を排出しています。血圧が高いと腎臓の血管が傷つき、老廃物を十分にろ過できなくなる恐れがあります。
血圧が高いときの検査と治療の流れ
当院では、血圧の上昇度合いや全身の血管への影響を把握し、お体に合わせた無理のない治療計画をご提案します。
状態を把握するための各種検査
初診時には、日頃の血圧測定記録の確認や問診に加え、血液検査や尿検査、レントゲン撮影を行います。さらに、心臓への負担を調べる心電図検査や、心臓の動きを直接観察する超音波(エコー)検査を実施し、心臓や血管の状態を精密に確認します。
生活習慣の改善指導
治療の基本は生活習慣の見直しです。塩分を控えたバランスの良い食事、適度な有酸素運動、禁煙、十分な休養など、患者さんの生活リズムに合わせた実践しやすい工夫を一緒に考えていきます。
お薬による治療(薬物療法)
生活習慣の改善だけでは目標とする血圧まで下がらない場合や、すでに血管への影響が見られる場合は、血圧を下げるお薬の服用を開始します。お薬には血管を広げるものや余分な水分を排出するものなど複数の種類があり、体質や合併症の有無を考慮して選択します。
診療の流れについては「初診の方へ」のページをご案内しております。
日常生活でできる血圧の管理と予防法
血圧を安定させるためには、日々の生活の中でのセルフケアがとても効果的です。
- 家庭での血圧測定・・起床後と就寝前の決まった時間帯に血圧を測定し、数値を記録する習慣をつけましょう。
- 減塩の工夫・・出汁や香辛料、お酢などを活用し、味気なさを感じさせずに塩分摂取量を減らす工夫がおすすめです。
- 適度な運動・・ウォーキングや軽い体操など、息が上がりすぎない程度の有酸素運動を定期的に行いましょう。
- 十分な睡眠とリラックス・・ストレスをため込まず、夜間はしっかりと体を休めて自律神経を整えましょう。
- 急な温度変化の防止・・冬場の脱衣所や浴室などを暖めるなど、寒暖差による血圧の急上昇を防ぐ配慮も大切です。
血圧が高いことについてのよくある質問
Q1. 自覚症状がまったくありませんが受診したほうがよいですか?
A1. ぜひ早めの受診をおすすめします。血圧が高い状態は自覚症状がないまま静かに進行し、血管へダメージを与え続けるため、症状がないうちに対処することが大切です。
Q2. 血圧の薬を一度飲み始めたら一生やめられませんか?
A2. 必ずしも一生飲み続けるとは限りません。食事や運動などの生活習慣が改善され、血圧が安定した状態が続けば、医師の判断のもとお薬を減らしたり中止したりできる場合もあります。
Q3. 自宅で測ると高いのに病院では正常なのはなぜですか?
A3. 朝や夜など特定の時間帯だけ血圧が上がる「仮面高血圧」の可能性があります。ご家庭で測定した血圧の記録帳をお持ちいただければ、日々の数値をもとに判断いたします。
院長より
当院は、北浦和駅東口より徒歩2分の立地にあり、循環器内科の専門知識を活かした心臓や血管の診療を行っています。血圧が高いと指摘された際、「まだ大丈夫」と先延ばしにせず、将来の健康を守るためにお気軽にご相談ください。WEB予約やWEB問診も導入しており、スムーズな受診体制を整えてお待ちしております。
