急なふらつき
立ち上がった瞬間や歩行中に急なふらつきを感じると、転倒の不安や重大な病気ではないかという心配が生じることも少なくありません。体がふわふわ浮くような感覚や、足元がおぼつかなくなる状態は、脳や耳の異常だけでなく、心臓や血管の循環器疾患、血圧の急激な変動など様々な要因で起こります。当院では内科や循環器内科の視点から原因を調べ、患者さんの不安を和らげる診療を行っています。
急なふらつきが起こる主な原因とは?
急なふらつきは、脳への血流が一時的に不足したり、平衡感覚を保つ器官や神経系に不調が生じたりすることで起こります。
全身に血液を送り出す心臓の機能低下や不整脈があると、脳に十分な血液が届かず、立っていられないような感覚に陥ることがあります。
自律神経の乱れや脱水、急な体位変換によって血圧が一時的に下がることも、ふらつきを招く代表的な要因です。
内耳にある三半規管などのバランスを司る器官の異常や、脳梗塞をはじめとする脳血管障害でも突然のふらつきが現れます。
加齢に伴う筋力の低下や服用しているお薬の影響など、様々な背景が重なって症状が出る場合もあります。
似た症状の詳細については「めまい・立ちくらみ」のページを参照してください。
急なふらつきの背景にある病気の種類
急なふらつきを伴う病気には、循環器疾患から耳や脳の疾患まで幅広い種類が存在します。
心臓や血管の病気
脈拍が極端に速くなったり遅くなったりする不整脈では、脳への血流量が減少し、急なふらつきや意識の遠のきが起こります。
心臓のポンプ機能が低下する心不全や、弁膜症などの疾患でも、体を動かした際にふらつきを感じやすくなります。
脈の乱れや動悸を感じる場合は「不整脈」のページや「動悸・胸がドキドキする」のページを参照してください。
血圧の異常や自律神経の不調
急に立ち上がった際に血圧が下がる起立性低血圧や、自律神経の調整機能の低下によって脳貧血のような状態に陥ることがあります。
日常的な高血圧の治療中にお薬の効き目が強く出過ぎた場合や、脱水によって血液量が減った場合にも症状が引き起こされます。
血圧に関する詳しい情報は「高血圧症」のページを参照してください。
耳や脳の異常
良性発作性頭位めまい症やメニエール病など、耳の奥にある前庭器官のトラブルにより平衡感覚が乱れることがあります。
小脳や脳幹に障害が起きる脳梗塞や脳出血では、手足の動かしにくさや言葉のもつれとともに強いふらつきが生じます。
見逃してはいけない緊急性の高い症状
ふらつきのほかに特定の症状が重なっている場合は、重大な病気が隠れている可能性があり、速やかな医療機関への相談が必要です。
急激なふらつきとともに次の症状が見られるときは、ためらわずに受診または救急要請を検討してください。
- 手足や顔面の片側に力が入らない、あるいはしびれがある
- ろれつが回らない、言葉が出てこない
- 視野が欠ける、物が二重に見える
- 突然の激しい頭痛や強い吐き気がある
- 胸の痛みや激しい息苦しさを伴う
- 意識を失いそうになる、または気を失った
急なふらつきが起きたときの対処法と診察の流れ
突然ふらつきを感じたときは、転倒による怪我を防ぐためにまずはその場でしゃがむか、安全な場所に座って安静を保ってください。
衣服を緩めて楽な姿勢をとり、水分を補給しながら症状が落ち着くのを待ちます。
当院の診療では、どのような状況でふらつきが起きたのかを問診で丁寧に伺い、血圧測定や血液検査、心電図検査や超音波検査などを組み合わせて体の状態を調べます。
検査体制の詳細は「各種検査」のページや「内科・循環器内科」のページを参照してください。
原因が心臓や血管にある場合は循環器の治療を行い、生活習慣の見直しやお薬の調整を含めた対応を進めてまいります。
急なふらつきについてのよくある質問
Q1. ふらつきがあるときは何科を受診すればよいですか?
A1. 手足の麻痺や言語障害がある場合は脳神経外科や神経内科、耳鳴りや難聴を伴う場合は耳鼻咽喉科が適しています。動悸や息切れ、立ちくらみなどを伴う場合や原因がわからない場合は、まずは内科や循環器内科へご相談ください。
Q2. 立ち上がったときにふらつくのを予防する方法はありますか?
A2. 急に起き上がったり立ち上がったりせず、ゆっくりと体を動かすことが効果的です。日頃から十分な水分補給を心がけ、下半身の血流を促す軽い運動を取り入れることも予防につながります。
Q3. 高齢者のふらつきで気をつけることは何ですか?
A3. ご高齢の方は転倒による骨折や外傷のリスクが高くなります。筋力低下だけでなく、複数の内服薬の影響や心疾患が関係していることも多いため、早めの原因確認が大切です。
院長より
急なふらつきは日常的な疲れから生じることもありますが、心臓や血管の重大な病気が隠れているサインの場合もあります。北浦和駅東口より徒歩2分の当院では、患者さん一人ひとりの症状に寄り添い、丁寧な検査と診療を行っています。気になるふらつきが続くときは、我慢なさらずにお気軽にご相談ください。
