不眠
十分な睡眠時間がとれなかったり、ぐっすり眠った感覚が得られなかったりして、日中の活動に支障が出る状態を不眠と呼びます。睡眠の悩みは一時的なストレスだけでなく、生活習慣病や心臓の病気、生活環境など多様な要因が関係しています。北浦和駅東口より徒歩2分の当院では、内科および循環器内科の視点から身体全体の健康状態を確認し、患者さん一人ひとりの生活に寄り添った丁寧な診療を行っています。
眠れない状態が続く不眠とは?主なタイプと症状
不眠には主に4つのタイプが存在し、夜間の眠りづらさだけでなく日中の強い眠気や集中力の低下など様々な不調を招きます。ご自身の眠りの状態がどのタイプに当てはまるかを把握することが、適切な改善への第一歩となります。
不眠の代表的な現れ方は以下の通りです。
- 入眠障害・・布団に入ってもなかなか寝つけず、眠るまでに長い時間がかかる状態です。
- 中途覚醒・・夜中に何度も目が覚めてしまい、その後に再び眠ることが難しくなります。
- 早朝覚醒・・起きようと思っていた時間よりもずっと早く目が覚めてしまい、眠れなくなります。
- 熟眠障害・・睡眠時間は足りているはずなのに、深く眠れた感覚が得られず疲労感が残ります。
日中の不調については「日中の強い眠気」のページを参照してください。
不眠が起こる原因には何がありますか?
不眠の原因は一つに限らず、身体の病気やストレス、日頃の生活リズムなど複数の要素が複雑に絡み合って生じます。原因をしっかりと見極めて対処することが、根本的な睡眠改善において非常に大切です。
身体的な要因
身体の痛みやかゆみ、咳、頻尿などの症状が睡眠を妨げることがあります。また、寝ている間に呼吸が止まって何度も目が覚めてしまう睡眠時無呼吸症候群や、心臓の不調に伴う息苦しさなども大きな原因となります。
いびきや睡眠時の呼吸の乱れが気になる場合は「睡眠時無呼吸症候群」のページや「いびき」のページを参照してください。
生活習慣や睡眠環境の影響
就寝前のカフェイン摂取や喫煙、アルコールの多飲は眠りの質を大きく低下させます。寝酒は一時的に寝つきを良くするように感じられますが、夜中に目が覚めやすくなる原因です。さらに、就寝直前までのスマートフォン使用や不規則な勤務体制も体内時計を乱します。
心理的なストレス
仕事や家庭でのプレッシャー、人間関係の悩みなどによる過度な緊張状態が続くと、自律神経のバランスが乱れて夜になっても心身が休まらなくなります。心配事や不安が頭から離れず、寝つけない状態が慢性化することも少なくありません。
不眠によって引き起こされる病気や健康リスク
睡眠不足が慢性化すると、自律神経の乱れや免疫機能の低下を招き、生活習慣病をはじめとする様々な全身疾患の発症リスクが高まります。しっかりと睡眠をとることは、心臓や血管の健康を維持するためにも欠かせません。
不眠が関わる主な健康リスクには以下のようなものがあります。
- 高血圧症・・睡眠不足が続くと交感神経が優位な状態が続き、血圧が上がりやすくなります。
- 糖尿病や脂質異常症・・睡眠の乱れは糖の代謝や脂質バランスを悪化させ、生活習慣病を進行させます。
- 心臓や血管の病気・・血圧の上昇や動脈硬化が進むことで、狭心症や心筋梗塞のリスクが高まります。
- 気分の落ち込みやうつ状態・・慢性的な疲労感が続くことで、気力の低下や強い不安感につながります。
血圧の管理については「高血圧症」のページを参照してください。
医療機関で行う不眠の処置や治療法
不眠の治療は、睡眠を妨げている背景を探り、生活習慣の調整と必要に応じたお薬の処方を組み合わせて行います。当院では患者さんの生活背景をお伺いしながら、無理のない治療計画を提案いたします。
睡眠衛生指導(生活習慣の見直し)
体内時計を整えるため、起床時に朝日を浴びることや、毎日同じ時間に起きる習慣づくりをサポートします。また、適度な運動の導入、就寝前の入浴方法、寝室の温度や明るさの調整など、ぐっすり眠るための環境づくりを具体的にアドバイスします。
お薬による治療(薬物療法)
生活習慣の見直しだけでは十分な改善が得られない場合、睡眠薬を用いた治療を検討します。近年は自然な眠気を促すお薬や体内時計のリズムを整えるお薬など、依存性が生じにくい種類も選択できるようになっています。症状のタイプに合わせて適したお薬を少量から慎重に調整します。
通院が難しい忙しい時期や継続的な受診には「オンライン診療」のページもご活用いただけます。
不眠についてのよくある質問
Q1. 睡眠薬を飲み始めるとやめられなくなりますか?
A1. 医師の管理のもとで適切に使用すれば、過度に依存を恐れる必要はありません。睡眠リズムが整い、自然に眠れる状態を目指しながら、状態に合わせて徐々に減らしていく方針をとりますのでご安心ください。
Q2. どのくらい眠れない状態が続いたら受診すべきですか?
A2. 眠れない状態が数週間続き、日中の仕事や家事、学業などに支障が出ている場合は受診をおすすめします。身体の病気が隠れている可能性もあるため、我慢せずに早めにご相談ください。
Q3. お酒を飲んで寝るのは体に良くないですか?
A3. アルコールは寝つきを良くする効果がありますが、眠りが浅くなり夜中に目が覚めやすくなります。結果として睡眠の質を大きく下げるため、寝酒の習慣は見直すことが望ましいです。
院長より
不眠は単なる疲れだけでなく、生活習慣病や心疾患、心身のストレスが原因となっている場合も多くあります。当院では日本医師会産業医や認知症サポート医の知見も活かしながら、日々の生活環境を含めた総合的な診察を行っています。眠れないつらさを一人で抱え込まず、どうぞお気軽にご相談ください。
